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ヴォーリズの織部タイル

 K邸(大阪市、2009年)

ヴォーリズはタイルをうまく使います。特に暖炉まわりには、さまざまなタイルが使われていて見所のひとつ。そんな中によく登場するのが、この青い窯変(ようへん)タイル。織部(おりべ)と呼ばれる釉薬を使って出る色です。窯変というのは窯(かま)の中で釉薬が変化すること。とくに織部は焼くたびに違う色になります。どんな色になるのか最後までわからない焼きものらしい楽しい釉薬です。こうした焼きものらしいタイルを見ていると、色見本通りの色のタイルを大量に作ることのできる現在の技術がむなしくなります。もっとタイルの楽しさを味わってほしいと思います。

 ヴォーリズの暖炉



< 製作データ >

オリジナル  神戸女学院(兵庫県西宮市)/ヴォーリズ設計/1233-34年竣工/泰山タイル
復元タイル  せっ器質施釉タイル/159x90x18/2008年/多治見の工房で製作



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